ベビーブーム世代をわかりやすく解説!
マーケティング戦略を立案するにあたっては、ターゲットとなる顧客の世代を考慮することが重要です。
その理由は、世代ごとに育ってきた社会環境が異なるため、ニーズや関心、コミュニケーション方法も異なるからです。世代ごとの特徴を把握し、その消費行動を的確に捉えることは、マーケティング戦略を立案する「第一歩」と言えるでしょう。
この記事では、各世代の中でも特に「ベビーブーム世代」について特集します。
ベビーブーム世代について
ベビーブーム世代とは、1946年から1964年に生まれた世代のことを指します。「ベビーブーム」という言葉は、第二次世界大戦終結後のアメリカを中心に、多くの国で見られた高い出生率を表す言葉です。
第二次世界大戦が終わり、安全な社会環境が訪れ、経済が発展し始めると、多くの世帯が子供を持つことを望むようになりました。
ベビーブーム世代の初期には、政治的緊張が高まった1960年代に10代を迎えたため、カウンターカルチャー運動と深く関わりがありました。
【カウンターカルチャー運動とは】
1960年代後半、アメリカの若者の間で広がった、既成文化に対する反発から生まれた文化的な活動です。アメリカをはじめ世界中に拡がり、多くの若者から支持を受けました。
ベビーブーム世代の後期は、景気が低迷し、動乱とされる1970年代に10代を迎えた世代で、経済的な苦難を経験したことも多いため、勤勉な傾向にあるとされています。
ベビーブーム世代は、景気の低迷時期もありましたが、全般的にアメリカを中心とする好景気に支えられて育った世代であり、マーケティングの世界では長年にわたって主要な顧客層とされてきました。
現在では、ベビーブーム世代の子供たちであるY世代がその立場を継承していますが、長寿化の影響もあり、ベビーブーム世代の消費行動は今なお大きな影響力を持っています。
【参考資料】
コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略