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多汗症の分類|全身性・局所性多汗症を解説!

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この記事では、「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年」を基に「多汗症の分類」について特集します。

多汗症とは

多汗症は、全身の発汗が増える全身性多汗症と、体の特定の部位だけ発汗量が増える局所性多汗症に分けられます。

全身性多汗症は、特定の原因が無い原発性(特発性)全身性多汗症と、他の疾患に合併して起こる続発性全身性多汗症に分類されます。一方、局所性多汗症も原発性と続発性の2つに分けられます。

原発性局所性多汗症は、手のひら、足の裏、脇など特定の部位から両側均等に過剰な発汗を引き起こすことが特徴です。

多汗症の分類

多汗症は、全身の発汗が増える全身性多汗症と、体の特定の部位だけ発汗量が増える局所性多汗症に分けられます。全身性多汗症は、特定の原因が無い原発性(特発性)全身性多汗症と、他の疾患に合併して起こる続発性全身性多汗症に分類されます。

続発性全身性多汗症には、結核などの感染症、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの内分泌・代謝異常、神経疾患、薬物などが原因となります。神経疾患の場合、大脳皮質の障害により発汗機能が亢進または低下することがあります。

脳梗塞で麻痺した側の発汗量が増加したり、体温調節中枢である視床下部を含む間脳の障害、あるいは脊髄損傷による自律神経障害などが多汗を引き起こすことがあります。

一方、局所性多汗症も原発性(特発性)と続発性の2つに分けられます。
その中で、Frey症候群は続発性局所性多汗症の一例で、耳下腺の手術や外傷の後に、食事時に耳前部が赤くなり、多汗が現れる症候群です。これは、損傷を受けた副交感神経が発汗神経へと誤って結びつくことにより起こると考えられています。

原発性局所多汗症の疫学データ

原発性局所多汗症は、手掌、足底、腋窩、頭部や顔面といった限定された部位から両側に過剰な発汗を見せる疾患です。

日本での疫学調査では、2013年の調査で、5,807人の回答者のうち原発性局所多汗症は全体の12.8%(腋窩5.75%、手掌5.33%、頭部4.7%、足底2.79%)であることが報告されています。

また、2020年には日本で60,969人を対象にしたweb上でのアンケート調査が実施され、原発性局所多汗症の有病率は10.0%(腋窩5.9%、頭部・顔面3.6%、手掌2.9%、足底2.3%)という結果が出ています。
このように疫学調査から、日本人の十人に一人が原発性局所多汗症であることが推定されます。

ただし、原発性局所多汗症の患者さんの医療機関への受診率は4.6%となっており、まだまだ医療機関での治療が十分に普及していない現状があります。

参考資料

原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版
日本皮膚科学会ガイドライン

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