精神科・心療内科クリニックの集客・集患の成功ポイントを特集!
株式会社医療経営コンサルティングの阿南です。
弊社では、クリニックや病院など医療機関に特化した集客・集患支援を行っています。
この記事では、「精神科・心療内科クリニックで集客・集患するためのポイント」を解説します。
精神科・心療内科クリニックの特徴
まず初めに、「精神科・心療内科クリニックの特徴」についてご紹介します。
精神科・心療内科は、近年、増加するストレス社会の影響でその需要が高まっている診療科となっています。
開業を検討する際、患者さんのプライバシーを保護する観点から、ターミナル駅近くでも人通りの少ない場所や、出入りが活発で患者さんの来院が目立たない場所の選定が重要です。さらに、安全性やリスクを考慮して、自由に出入り可能な屋上を持つビルや高層階を避け、診療所内には患者とスタッフのための別々の出入口を設けることが、物件選びのポイントとなります。
精神科・心療内科の特性上、1人当たりの診療時間が長くなりがちなため、1日に診察できる患者数には限りがあります。このため、効率的な運営を実現するための予約制の導入やカウンセリング室の設置が推奨されます。
さらに、精神科・心療内科のクリニックは、敷地面積の要件が比較的柔軟であり、医療機器の導入も少ないため、開業の初期投資をローコストで抑えることが可能です。この点も踏まえて、医業利益を確保しやすい診療科と言えるでしょう。
精神科・心療内科クリニックの集客・集患方法と広告施策
ここからは実際に精神科・心療内科クリニックが患者さんの集客・集患を行う上で、「どのような広告施策があるのか」をご紹介していきます。
広告施策については、オンラインとオフラインの2つに分けて取り上げていきます。
オンラインの広告施策
ホームページ
インターネット上の検索行動が日常的になった現代において、自院のホームページは極めて重要な広告媒体となります。
ホームページを見た患者さんが魅力を感じて自院に来院していただけるよう、コンテンツ・デザインなどをしっかりと作り込む必要があります。さらに、ホームページはGoogleやYahooなどの検索エンジンでの検索上位表示を目指すことも大切で、そのためのSEO対策(検索上位化対策)は必要不可欠です。
その他、予約フォームを設置するなどして、患者さんの利便性を高めることも重要です。
ポータルサイト
ポータルサイトとは、「病院なび」、「Caloo」、「EPARK」など、医療機関の情報を網羅・掲載しているWebサイトのことを指します。
近年、Googleなどの検索エンジンはオウンドメディア(自院のホームページなど)を優先的に評価する傾向が強まっており、その結果、ポータルサイトの影響力は低下しています。しかしながら、ポータルサイトは患者さんの集客において依然として一定の影響力を持っていることは事実です。
そのため、ポータルサイトには自院の情報を積極的に掲載していくことをおすすめします。
Googleビジネスプロフィール
「Googleビジネスプロフィール」とは、Googleマップ上に表示される店舗情報を掲載できるサービスのことを指します。一般的には旧称の「Googleマイビジネス」と呼ばれることが多いです。
Googleビジネスプロフィールを利用すれば、無料で医院の情報を掲載することができます。
掲載情報を充実させたり、口コミを促進することで、Googleマップ上の検索順位を最適化し、露出を増やすことができます。これにより、Googleマップを通じての集客を実現できます。
SNS
SNS(ソーシャルネットワークサービス)は、オンライン上での交流を目的とした会員制のサービスを指し、代表的なものとしてはInstagram、X(旧Twitter)、facebook、TikTokなどが挙げられます。
医療分野では、診療科によってSNSの有効性が異なり、一部ではSNSが非常に効果的である一方、他の診療科ではそうでない場合もあります。
特に若年層をターゲットとする場合、SNSは欠かせない広告媒体となります。
リスティング広告
リスティング広告は、インターネット上での検索行動に関連した広告で、特によく知られている検索エンジンのGoogleとYahooにおける「Google広告」と「Yahoo!広告」の総称を指します。
リスティング広告は、地域や年齢層などを細かくターゲティングすることが可能であり、さらに数字ベースでの効果検証が可能です。
新聞や看板などの従来の広告媒体に比べ、広告の費用対効果を計測しやすいという点は、リスティング広告の大きなメリットと言えます。
オフライン(リアル)の広告施策
連携医紹介
オフライン(リアル)における患者さんの広告施策の中で、しばしば見逃されがちなのが、連携医療機関からの紹介です。
連携医との信頼関係の構築には時間が必要ですが、一度その関係が築かれ、紹介の実績が積み重ねられると、持続的な集客が期待できます。
また、コスト面を考慮すると主に交際費用程度で収まるため、連携医療機関との関係強化は、特に重点的に取り組むべき施策と言えるでしょう。
新聞広告
医療機関における新聞広告は、費用とエリア購読部数の関係から、主に地方新聞での広告掲載が多いです。
新聞は「段」というブロックで構成されており、1ページの縦幅を15分割したブロックが「1段」と称されます。
広告もこの「段」単位で、「2段」「5段」や「半5段(5段の半分)」などのサイズで掲載されます。
チラシ
チラシの例としては、ポスティングチラシや新聞の折込チラシがあります。
チラシは不特定多数への配布となるため、ターゲットの絞り込みが難しい点はデメリットですが、直接的な広告媒体としての印象は強く、成果も期待できます。
ただし、医療機関のチラシ広告には医療広告ガイドラインによる規制があるため、実施にあたっては注意が必要です。
看板
医療機関の看板といえば、ロードサイン(道路沿線に設置される看板)が多くなっています。
看板と聞くと旧来式広告の印象を受けますが、首都圏で圧倒的な数(340ヶ所以上)の看板を出している「きぬた歯科様」のような成功事例もあります。
場所や看板デザインなどで成果が分かれる広告媒体とも言えます。
TV
TV広告は「TVCM」や「TV番組出演(パブ放送)」などがあり、非常に大きな影響力を持つ媒体ですが、費用も高額です。
放送番組によって視聴者層が異なるため、しっかりと放送番組のターゲティングを行った上で実施することが重要です。
(TVはオンラインの要素も含まれますが、Webを介さないという視点でオフラインに分類しています)
その他、オフラインの広告としては、雑誌・フリーペーパー広告、公共交通機関広告(バス・電車)、ラジオCMなどが挙げられます。
精神科・心療内科クリニックにおすすめの集客・集患方法
上記でご紹介したように、精神科・心療内科クリニックの集客・集患を進める方法は多種多様です。
そこで、ここからは精神科・心療内科クリニックにおすすめの集客・集患方法をご紹介いたします。
1.ホームページ・SEO対策
初診患者さんの増加を目指すうえで、最も重要なのが「ホームページ・SEO対策」です。
現代社会では、消費行動をインターネット上の検索行動を通じて行うことが一般的です。この背景から、医療における集客においても、ホームページは非常に重要な役割を果たします。そのため、クリニックの魅力が患者さんにしっかり伝わるようなホームページの構築が求められます。
しかし、どんなに良いホームページを制作しても、それが患者さんにアクセスされなければ意味がありません。GoogleやYahooなどの検索エンジンで上位に表示させるための戦略、すなわち「SEO対策」(Search Engine Optimizationの略)が不可欠です。
特に「地域名 精神科」や「地域名 心療内科」のような受診に直結する検索キーワードでは、自院のホームページを上位表示させる必要があります。
具体的なSEO対策としては、以下の施策が効果的です。
①ホームページのページ数の増加と更新頻度の上昇
②メタタグの最適化(タイトルタグ・メタディスクリプションの最適化)
③権威ある外部サイトから被リンクの獲得
④スマホデザイン対応(レスポンシブデザインの導入)
⑤ページの表示スピードの改善
上記の施策を行うことでホームページの検索上位化を図り、アクセス数が増加することで初診患者さんの増加が期待できます。
ホームページの充実とSEO対策は、初診患者さんの増加を目指す上での第一歩と言えるでしょう。
2.リスティング広告
初診患者さんの増加を目指す上での第一歩として、「ホームページの充実とSEO対策」をご紹介しました。
ただし、この「ホームページの充実とSEO対策」には、効果を実感するまでに時間がかかるという欠点があります。具体的には、SEO対策の成果を感じるまでに、少なくとも3ヶ月、多くの場合は半年程度の期間が必要とされています。
そこで、短期的な効果を期待できる手法として「リスティング広告」を取り上げます。
リスティング広告とは、GoogleやYahooといった主要な検索エンジンで提供されるWeb広告、具体的には「Google広告・Yahoo!広告」のことを指します。
この広告を活用することで、「地域名+診療科」や「疾患名」といったキーワードで検索された際に、自院のホームページを上位に表示させることが可能となります。リスティング広告の特長は以下の通りです。
①ユーザーの検索キーワードに合わせて広告を配信できる
②確度の高いユーザーにアプローチできる
③広告配信直後から広告が表示されるため即効性が高い
④表示される広告文を自院で決められる
⑤一日あたりの予算や広告費用の上限を自院で決められる
私が担当するクライアントである各クリニックの集患対策を行う中で、リスティング広告は費用対効果が非常に高いと実感しています。
「今すぐに患者さんを増やしたい」という短期的な成果を求める場合、リスティング広告の活用を強くおすすめします。
3.MEO対策
ホームページ・SEO対策、リスティング広告同様に力を入れて取り組みたい対策として取り上げたいのが、「Googleビジネスプロフィール」です。
GoogleビジネスプロフィールはGoogleが提供する無料の情報管理ツールです。このツールに登録することで、クリニックの施設情報がGoogle検索やGoogleマップ検索の結果に表示されるようになり、その情報の管理も可能となります。
このツールを最適化するための取り組みを「MEO対策」と呼びます(MEOは「Map Engine Optimization」の略称です)。
MEO対策には、以下のメリットが挙げられます。
①Google検索、Googleマップ検索でクリニックの情報が表示されやすくなる
②クチコミ投稿機能があり、患者さん自らがクチコミを投稿できるため、医療広告ガイドライン上禁止されている患者さんの声を届けることができる
特に、「医療広告ガイドラインで禁じられている患者さんの声を届けられる」点が強力な効果として挙げられます。受診した患者さんからのクチコミは、新たな患者さんの受診行動に大きく影響します。良いクチコミは集患効果を上げる一方、悪いクチコミはその逆の効果となる可能性があります。
良質なクチコミを患者さんから積極的に取得し、Googleビジネスプロフィールの機能を最大限に活用することが求められます。ただし、インセンティブを提供してクチコミを依頼する行為はGoogleの規約で禁止されているので注意が必要です。
なお、Googleビジネスプロフィールに施設情報を登録すると、その情報はすぐに検索結果に反映されるため、リスティング広告と同じく即効性のある広告施策と言えます。
ホームページ・SEO対策やリスティング広告に加え、Googleビジネスプロフィールの対策も取り入れることで、集客・集患対策が一層強化されるでしょう。
精神科・心療内科クリニックの集客・集患は当社にお任せください。
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