ブログ

クリニックの事務長におすすめの資格は?業務内容やスキルについても解説!

ronbun_1200_630

クリニックの事務長は、診療報酬請求業務から広報・マーケティングまで、多岐にわたる業務を担当する重要な役割を担っています。

この記事では、事務長の具体的な業務内容や求められるスキル、そして事務長を目指す人におすすめの資格について解説していきます。

クリニックの事務長の業務内容

クリニックの事務長の業務内容ですが、診療報酬請求業務から広報・マーケティングなど多岐にわたります。具体的には、以下のような業務を担当します。

診療報酬請求業務

診療報酬請求業務は、クリニックの主要な業務の1つです。事務長は診療報酬の請求書作成や点数調査、請求業務の管理を行います。請求業務の正確性と迅速性が求められます。診療報酬制度に関する知識も求められます。

財務・経理業務

財務・経理業務は、予算策定や決算業務、資金管理などを担当します。経営状況の把握や財務情報の管理、資金繰りの見通しの立て方などが必要です。

人事・労務管理

人事・労務管理では、スタッフの採用、昇進、退職、評価などを行います。スタッフの教育や研修も担当します。人材採用や労務トラブルの対応、雇用契約書の作成や社会保険手続きなどが必要です。

広報・マーケティング

広報・マーケティング業務は、クリニックのイメージ向上や患者獲得のために行われます。事務長は、広報戦略やマーケティング戦略の立案・実行、イベントの企画・実施、広告・PR活動の企画・制作などを担当します。また、来院患者のニーズを分析・評価して、サービスを改善することで患者満足度の向上にも取り組みます。

クリニックの運営改善

業務効率化や診療体制の改善、設備投資などを検討し、クリニックの運営改善に取り組みます。業務改善のためには、経営状況の把握や、スタッフの意見を取り入れたり、患者のニーズを把握したりすることが必要です。

法令遵守

クリニックの運営には、医療法や労働法などの関連法規に従う必要があります。事務長は、関連法規を遵守し、クリニックの運営を適切に行うことが求められます。クリニックの運営に必要な許認可申請や社会保険や雇用保険の労務手続きなどが挙げられます。

クリニックの事務長に求められるスキル

クリニックの事務長は、多岐に渡る業務を円滑に進めるために、以下のような多くのスキルが求められます。

コミュニケーション能力

事務長は、スタッフや患者、関係者と円滑なコミュニケーションを図ることが求められます。スタッフのモチベーションを高め、チームビルディングを行い、クリニックの運営に必要な情報の共有や意見交換を行います。また、患者とのコミュニケーションにおいても、丁寧な対応や質問に対する的確な回答などが求められます。

リーダーシップ

事務長は、院長を補佐する立場として、組織をまとめるリーダーシップが求められます。スタッフと共に目標を設定し、計画を立て、実行に移すことでクリニックの運営を円滑に進めることができます。

経営管理能力

事務長は、クリニックの経営戦略の立案や実行を効果的に行える能力が必要です。経営状況や市場状況を正確に把握し、適切な判断を行い、クリニックの成長につながるような戦略を立てることが求められます。

分析能力

事務長には、経営状況を分析し、適切な判断を行う能力が求められます。具体的には、クリニックの業績分析、競合分析、データ分析などが挙げられます。分析能力に優れ、正確な情報を元に適切な意思決定を行うことが求められます。

法令知識

事務長は、関連法規を理解し、適切に対応できる知識が求められます。医療法や労働法などに関する知識が必要です。また、患者情報の管理については、個人情報保護法や医療情報の適正な管理に関する法律に従う必要があります。法令に基づく業務の適切な遂行や、法令違反を未然に防ぐことが求められます。

事務長を目指す人におすすめの資格

クリニックや病院の事務長になるためには、幅広い知識とスキルが必要です。

クリニックや病院の事務長を目指す人にとって、資格を取得して知識・スキルを示すことは効果的です。ここでは、クリニックや病院の事務長を目指す人におすすめの資格をご紹介します。

医療経営士

医療経営士は、医療機関の運営に必要な経営や運営に関する知識を持ち、経営上の課題を解決する能力と実践的なスキルを備えた専門家です。長い間「経営不在」とされていた医療業界において、医療経営士は今後の医療現場で重要な役割を担う人材として位置づけられています。

医療経営士の資格は、1級から3級までの3つのレベルに分かれています。1級を取得するためには、事務長などの経営幹部に求められる高度な医療経営知識や能力、実践力、実行力を持っていることが必要です。事務長を目指す場合は、医療経営士1級の資格取得を目指すと良いでしょう。

3級は誰でも受験できますが、2級や1級を受けるには、それぞれ下位の資格を持っている必要があります。医療経営士1級の資格試験を受けるには、医療経営士2級に合格し、一般社団法人 日本医療経営実践協会に正会員として登録されていることが必要です。

メディカルクラーク

メディカルクラークは、日本医療教育財団が主催する資格で、正式名称は「医療事務技能審査試験」です。受験資格に制限はなく、経験者・未経験者問わず、知識を身につければ誰でも受験できます。試験は毎月1回実施されます。

メディカルクラークの資格取得によって、医療事務における窓口対応や請求業務の能力が備わっていることを証明できます。また、実技試験も含まれているため、資格取得を目指すことで、医療機関で求められるコミュニケーションスキルも身につけることができます。

医療事務管理士

医療事務管理士は、技能認定振興協会(JSMA)が実施する医療事務管理士技能認定試験に合格すれば取得できる資格です。試験では、保険制度や医療に関する基本知識、さらに医療費の算定や請求に関する知識など、広範囲な知識が求められます。医療事務管理士の資格は、医療事務の現場で即戦力となるスキルを持っていることを証明します。

まとめ

ronbun_1200_630

クリニックの事務長は、診療報酬請求業務から広報・マーケティングまで幅広い業務を担当し、運営において重要な役割を果たします。

求められるスキルはコミュニケーション能力、リーダーシップ、経営管理能力、分析能力、法令知識など多岐にわたります。

事務長を目指す人には、医療経営士、メディカルクラーク、医科医療事務管理士などの資格がおすすめです。これらの資格を取得することで、クリニックの事務長として求められる知識とスキルを示すことが期待できます。

無料相談 お問い合わせ