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医療業界の離職率(退職率)|クリニックの職場環境の評価指標

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株式会社医療経営コンサルティングの阿南です。

医療業界に勤めるにあたり、業界の離職率(退職率)は気になるところかと思います。またクリニックの経営者である院長にとっては、業界の離職率と自院の離職率を比較することで、職場環境の評価を行うことも可能です。

この記事では、「医療業界の離職率(退職率)」についてご紹介します。

医療業界の離職率(退職率)

令和4年を対象に厚生労働省が行った「雇用動向調査結果」によると、「医療、福祉」における離職率は、「15.3%」となっています。

この数値は医療業界だけでなく、介護サービスなどを提供する福祉業界も対象としており、数値の捉え方には注意が必要です。業界の動向を考慮すれば、一般的には医療業界よりも福祉業界の方が離職率が高いことが推測されるため、医療業界の離職率は調査結果の15.3%よりは低い数値で捉えるべきと考えます。

それでも、この15.3%という数値は参考となる指標です。この数値を元に自院の職場環境の評価を行うことも可能でしょう。

産業別入職率・離職率(令和4年)/厚生労働省 雇用動向調査結果より

産業別入職率・離職率(令和4年)

業界平均の離職率は職場環境の評価指標の一つ

医療、福祉業界の平均離職率である15.3%という数値は、7人のスタッフが在籍するクリニックで換算すれば、1年に約1人が退職する形となります。

自院の雇用状況において、この離職率の数値を下回っていれば、職場環境としては一定の評価ができますし、上回っていれば職場環境の改善が必要でしょう。

業界平均の離職率と自社の離職率を比較することは、自社の職場環境を評価する上での一つの指標となります。

著者情報

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阿南 芳和
株式会社医療経営コンサルティング 代表取締役
武田薬品工業やエムスリー、医療法人Giを経て、2023年に株式会社医療経営コンサルティングを創業。ホームページ制作、リスティング広告、SEO・MEO対策などWebマーケティング分野を得意領域として、数多くのクリニックで集患の実績をあげている。
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