企業年金とは!?わかりやすく簡単に解説|意味や制度の内容がわかる!
この記事では、会社が従業員に対して福利厚生として行う年金制度「企業年金」について特集します!
企業年金の言葉の意味や目的、制度の内容などを分かりやすく、そして端的にお伝えします。ぜひご参考下さい!
企業年金とは!?わかりやすく解説|意味や制度の内容がわかる!
この記事では、企業年金の概要や年金制度における企業年金の位置付け、企業年金の種類などについて解説します。
それではご紹介していきます!
企業年金とは!?
企業年金とは会社が従業員に対して福利厚生として行う年金制度です。従業員の老後を支えることを目的に会社が任意で設ける年金制度となっています。企業年金は任意の年金制度となりますので、会社内に制度を導入する・導入しないについては会社が判断することができます。
日本の年金制度における企業年金の位置付け
日本の年金制度は3階建てと言われています。3階建ての1階部分は20~60歳の全員が入る国民年金(基礎年金)、2階部分は会社に勤める従業員が加入する厚生年金です。この1・2階部分は「公的年金」といい、国が社会保障の一環として運営しています。今回ご紹介している企業年金は国民年金、厚生年金の上の階、3階部分にあたり公的年金に上乗せされる私的年金の一つとなります。
確定給付企業年金と確定拠出年金に大別される企業年金
先ほどもご紹介しましたが、企業年金は従業員の福利厚生の一環として会社が任意に、厚生年金に上乗せをして給付を行う制度です。
この企業年金は大きく分けて確定給付企業年金と確定拠出年金に大別されます。どちらも原則、会社側が年金の掛け金を拠出して、運用を行い、その掛け金を増やして退職後に支給する形を取ります。
確定給付企業年金は将来、従業員に支給する額を事前に確定し、掛け金の運用は会社側が行います。一方で確定拠出年金は会社側が拠出する額をあらかじめ決めておく仕組みで、運用の方法は従業員が決めることができます。つまり確定拠出年金は運用によるリスクを従業員個人が背負うということです。
2018年に行った厚生労働省の「就労条件総合調査」では、企業年金を導入している会社は29.1%とされており、導入企業は全体の3分の1にも満たしません。また近年は企業年金の制度自体も、会社が運用のリスクを背負う「確定給付企業年金」から、運用リスクを従業員が背負う「確定拠出年金」にシフトする会社が多くなっています。
企業年金の制度改革は欠かせない
日本では、今後、少子高齢化によって公民年金、厚生年金の公的年金の給付額が低下するとされています。いわゆる「年金問題」です。
この問題を解消するため、公的年金の受け取り開始の年齢を65歳より遅らせて金額を増やす「繰り下げ受給」など様々制度が検討・導入されています。自民党の検討部会では、年金の支給開始年齢自体を70歳以降に繰り下げる検討がなされ、政府に提言が行われています。少子高齢化により公的年金の不安定化が増す昨今においては、国全体で企業年金を充実させる政策が欠かせません。
以上、この記事では「企業年金とは!?わかりやすく解説|意味や制度の内容がわかる!」についてご紹介しました!最後までお読みいただき、ありがとうございました!