クリーンネットワーク計画とは?3分でわかりやすく簡単に解説!
2020年8月5日、アメリカ政府は悪意を持つ攻撃者から市民を守る「クリーンネットワーク計画」に関する声明を発表しました。
このニュースを聞いて「クリーンネットワーク計画」とは何?と思われた方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「クリーンネットワーク計画」について特集します。わかりやすく簡単にご紹介していきます。ぜひご参考ください。
クリーンネットワーク計画とは
クリーンネットワーク計画とはアメリカ政府の施策で、中国政府などの悪意を持つ攻撃者から、アメリカ市民のプライバシーや企業の機密情報を守る包括的なアプローチを意味します。
アメリカ政府は、中国政府と繋がる中国企業の製品やサービスを使用することが、人々のプライバシーの侵害や企業の機密情報の漏洩に繋がると主張しています。
クリーンネットワーク計画は中国企業を市場から排除し、情報管理が行き届いた安全なネットワーク環境を構築することを目的としています。
クリーンネットワーク計画の具体的な取り組み
ここからは、クリーンネットワーク計画の具体的な取り組みについてご紹介します。
クリーンネットワーク計画の主要な取り組みとしては次の内容があげられます。
【クリーンネットワーク計画の具体的な取り組み】
〇クリーンキャリア
中国企業などの信頼できない通信キャリアが、アメリカの通信ネットワークに接続しないようにすること。
〇クリーンストア
アメリカのモバイルアプリストアから、信頼できないアプリケーションを削除すること。
〇クリーンアプリ
ファーウェイといった中国のアプリストアで、アメリカ企業などが開発する信頼できるアプリを利用できないようにすること。
〇クリーンクラウド
アメリカ市民のプライバシーやアメリカ企業の知的財産が盗まれないよう、アリババなど中国企業が提供する危険性の高いクラウドサービスを利用しないこと。
〇クリーンケーブル
中国による違法な情報収集のために海底ケーブルが悪用されないように、アメリカと各国が連携して取り組んでいくこと。
アメリカ政府は対中国に対する施策として、中国企業に対する厳しい対応を次々に打ち出しています。
トランプ大統領が発表した中国企業のバイトダンス社が運営する「TikTok」のアメリカ企業への売却要求は、その代表的な事例といえます。
そこに拍車をかけて、今回の「クリーンネットワーク計画」を声明として発表し、さらに対中国に対する施策を強化しています。
クリーンネットワーク計画をはじめとするアメリカの中国を意識した動きには、今後も注目が必要です。