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IMF(国際通貨基金)とは!?わかりやすく解説

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この記事では、「IMF(国際通貨基金)とは」と題して、IMFの意味や設立経緯、その活動についてわかりやすく解説します!

IMFとは何か

IMFとは、国際連合の専門機関のひとつである「国際通貨基金」をさします。英語でいうと、International Monetary Fundになります。そのそれぞれの頭文字を取ってIMFというんですね。いわゆる略称になります。

IMFはブレトン・ウッズ協定にもとづき1945年に設立されました。ブレトン・ウッズ協定とはアメリカのニュー・ハンプシャー州の地名「ブレトン・ウッズ」に由来しています。要するに、開催された場所から協定名を取ったわけですね。

2019年時点では、189カ国の加盟によって運営されています。本部はアメリカの首都ワシントンにあり、日本は1952年に加盟しました。

IMF設立経緯

ではなぜ、IMFは設立されたのでしょうか?

IMFの設立経緯を考えると、第二次世界大戦までさかのぼります。この第二次世界大戦ですが、各国の為替レートの切り下げ競争が戦争を起こす大きな理由の一つとして考えられています。

為替レートの切り下げ競争とは、世界大恐慌時に経済の不況に悩むアメリカやヨーロッパ諸国、日本などが貿易収支の悪化と景気が悪くことによる労働者の失業を防ぐため,自国の通貨の為替相場を競争的に切り下げ,輸出を増加させ輸入を減少させようとしたことです。

各国が為替レートを切り下げて自分の国の輸出を伸ばし、世界恐慌による不況を乗り切ろうとしたんですね。ただしその結果、各国が競争的に為替を切り下げることとなり、経済が行き詰まり、軍事的行動に出てしまったわけです。

そのような反省をふまえて、第二次世界大戦後の1945年に、国際的通貨制度を安定させることを目的に世界各国が話し合い、IMFが設立されたわけです。

IMFの活動

そのようなIMFですが、国際的に通貨制度を安定させるためにどのような活動を行っているのでしょうか?

IMFの主な活動としては、加盟国への金融支援、政策監視、能力開発の3つがあげられます。その活動について、具体的にみていきましょう。

加盟国への金融支援

まずは金融支援ですが、IMFは国際収支の問題が生じている加盟国、またはその問題が生じる可能性がある加盟国に対して融資を通じて支援を行います。

この金融支援はIMFの根幹をなす活動で大きな役割を果たしています。

金融支援を受ける国は、IMFの指導のもとに経済・金融再生計画を立案し、その計画にもとづいて経済・金融を立て直していきます。このあたりは、企業再生における銀行と企業の関係性と同じですね。

加盟国への政策監視

次に政策監視についてです。

IMFは加盟国の政策をサーベイランス(政策監視)と呼ばれる制度を通じて監視しています。具体的にはIMFは加盟国に対し、政策助言を行い、経済の安定性を確保すること、金融危機に対する脆弱性の軽減・回避、さらにはその国の生活水準の向上を目指す政策を推奨します。

日本でいえば、IMFから「日本は消費税を15%まで引き上げるべきだ」という勧告を受けていますね。明かな内政干渉で、日本としてはありがた迷惑のような気もしますが。

加盟国への能力開発

最後に能力開発ですが、加盟国が経済成長するための人的能力を発展させるため、IMFは技術支援と研修などの支援を行っています。

例えば、税制度の設計、金融・為替政策、銀行・金融システムの構築など金融分野において優秀な人材が育成されるよう、そのノウハウを提供しているんですね。

【まとめ】IMFの意味と設立経緯、その活動

最後に今回特集した「IMF(国際通貨基金)」についてまとめます。

■IMFとは、国際連合の専門機関のひとつである「国際通貨基金」を意味する。
■IMFは、第二次世界大戦後に国際的通貨制度を安定させることを目的に設立された。
■IMFは、加盟国への金融支援、政策監視、能力開発などの活動を行っている。

この記事では、「IMF(国際通貨基金)とは」と題して、IMFの意味や設立経緯、その活動について特集しました。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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