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社会保障とは!?わかりやすく簡単に解説|概要や仕組みがわかる!

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社会保障とは一体何を指すの!?
そのような疑問にお答えするため、社会保障の概要・全体像を特集します。ぜひ、ご参考下さい!

社会保障の言葉の意味とは

まずは社会保障の言葉の意味について考えてみます。
ちょっと固い表現ですが、社会保障制度は昭和25年10月の社会保障制度審議会の勧告によると下記内容で定義づけされています。

疾病、負傷、分娩、廃疾、死亡、老齢、失業、多子その他困窮の原因に対し、保険的方法又は直接公の負担において経済保障の途を講じ、生活困窮に陥った者に対しては、国家扶助によって最低限度
の生活を保障するとともに、公衆衛生及び社会福祉の向上を図り、もって全ての国民が文化的社会の成員たるに値する生活を営むことができるようにすること。

引用:社会保障制度審議会による「社会保障制度に関する勧告」より

言葉の表現が固く分かりにくいのですが、キーワードは「保険的方法」、「公の負担」、「国家扶助」、「公衆衛生」、「社会福祉」の5つになります。

このキーワードから社会保障の定義を優しくかみ砕いた場合、

社会保障とは

社会保障は生活を行う上で何かしらの事情があり、困窮する人に対しては各種保険制度(保険的方法)や公的な制度(公の負担)を通じて支援を行う。
それでも生活が困窮を極める場合は、生活保護制度などの国家的な救済処置制度(国家扶助)を用いる。
また社会的に支援を必要する児童や高齢者、障害者に対する社会福祉の援助を行い、社会生活に大きな影響を及ぼす疾病の予防についても公衆衛生を通じて予防する。

と言い換えることができます。

社会保障の概要・全体像

では社会保障はどのような制度から構成されるのでしょうか。

社会保障は大きく分けて、「社会保険」、「公的扶助」、「公衆衛生」、「社会福祉」の4つから成り立っています。それでは順番にみていきましょう。

社会保険とは

まずは社会保険を取り上げます。

社会保険とは保険の仕組みを用いて、保険料を財源として給付を行うことです。

保険の仕組みとは多数者が一定の資金(=保険料)を出し合い、実際に給付が必要となった人に対して、資金から一定金額(=保険金)を給付するかたちになっています。

社会保険には私たちが普段よく使う医療保険(健康保険・国民健康保険)の他に介護保険、厚生年金・国民年金の年金保険、雇用保険、労災保険の災害補償保険があります。

公的扶助とは

次に公的扶助についてです。

公的扶助と生活に困窮する人に対して、その状況に応じて必要な保護を行い、最低限の生活が行えるための保障を行う救貧制度です。

代表的な制度でいえば生活保護制度があげられます。また児童手当も公的扶助の一つです。

公衆衛生とは

続いては、公衆衛生です。

公衆衛生とは私たちの社会生活に大きな影響を及ぼす疾病の予防を図るなどの保健衛生活動をいいます。

公衆衛生に関連する法律は多数ありますが、代表的なものでいえば「結核予防法」があげられます。

社会福祉とは

社会福祉についても考えてみましょう。

社会福祉とは、社会的な支援が必要な人に対して、一般的な社会生活が営めるようにする措置や援助をおこなうことをいいます。

社会的な支援が必要な人とは、主に高齢者や児童、障害者です。
そのため社会福祉であげられる法律は「老人福祉法」や「児童福祉法」、「身体障害者福祉法」などになります。

社会保障のまとめ

ここまで社会保障の意味と概要についてまとめました。

いかがでしたでしょうか!?
ぼんやりとですが、社会保障の全体像をつかむことができたのではないでしょうか。

最後に社会保障の働きを取り上げると、社会保障には3つの働きがあります。

【社会保障の働き】

①私たちの生活の安定を図り、日々の生活に安心をもたらす「生活の安定・向上」
②所得を個人や世帯間で移転させることにより、国民の生活の安定を図る「所得再分配」
③景気変動を緩和し、経済成長を支えていく「経済安定」

社会保障を通じてこの3つの働きがしっかりと作用するよう、様々な制度が取り入れられているわけですね。

以上、「社会保障とは!?概要・全体像を分かりやすく解説!」と題して、社会保障について特集しました。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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