構図とアスペクト比、映像の3軸を特集|映像・動画制作
この記事では映像制作に役立つ情報をご紹介します。
今回は「構図とアスペクト比」、「映像のX軸、Z軸、Y軸の3軸」について特集します。
構図とアスペクト比
映像撮影の構図を考える際、前提条件として映像を掲載する先の媒体のアスペクト比のサイズを抑えておくことが重要です。
アスペクト比とは、映像の縦と横の長さの比率を意味します。一般的にアスペクト比は、「横:縦」で表記されます。現在主流なのは、テレビでも採用されている16:9(ワイド)のアスペクト比です。
【参考】4K、フルHD、HD、SDのアスペクト比とピクセル
・4K(2160p)/アスペクト:16:9(3840×2160)
・フルHD(1080p)/アスペクト比16:9(1920×1080)
・HD(720p)/アスペクト比16:9(1280×720)
・SD(480p)/アスペクト比4:3(720×480)
※ピクセル
デジタル画像を構成する最小単位。デジタル画像は小さな四角い点(ピクセル)が集まって構成されており、この点がそれぞれの色を発色することで、映像が出来上がります。
映像のX軸、Y軸、Z軸の3軸
映像は本来は二次元であり、水平軸(X軸)と垂直軸(Y軸)で構成されています。しかし、私たちが見る視覚は三次元、X軸とY軸、Z軸(奥行き)から成り立っています。
映像を撮影する際も、この違いを認識することは重要です。
例えば映像に立体感、奥行きを出したい時はZ軸を強調した構図で撮影すると効果的です。一方で映像を平面で捉えて撮影した場合は、逆にZ軸による構図を意識的に抑えるとよいです。
具体的な事例としては下記があげられます。
【事例A】奥行き(Z軸)を強調した構図
【事例B】平面を意識した構図
「事例A:奥行き(Z軸)を強調した構図」では、Z軸が強調された構図になっており、立体感を帯びた映像(画像)となっています。
一方で「事例B:平面を意識した構図」においては、Z軸の奥行きは極めて少なく2次元に近く、平面が強調されています。
このようにX軸、Y軸、Z軸の3軸を意識することで構図に対する意図が変わり、撮影の幅を広げることができます。
構図とアスペクト比のまとめ
この記事では映像制作に役立つ情報として、「構図とアスペクト比」、「映像のX軸、Z軸、Y軸の3軸」について特集しました。
ご紹介した内容が少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※参考書籍
書籍名:Filmmaker’s Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-
著者:グスタボ・メルカード、Gustavo Mercado