映像制作のクローズドフレームとオープンフレームを解説!
この記事では映像制作に役立つ情報をご紹介します。
今回は「クローズドフレームとオープンフレーム」について特集します。
クローズドフレームとオープンフレームとは
まず初めにクローズドフレームとオープンフレームとは、どのような構図をさすのかについてご紹介します。
クローズドフレームとは、その映像のストーリーにおける意味を伝えるための情報が全てフレームの中に収まっている構図をさします。
一方でオープンフレームとは、その映像のストーリーにおける意味を伝えるための情報が全てフレームの中に収まっておらず、ストーリーを理解するためにはフレーム外の情報を必要とする構図です。
このオープンフレームは、視聴者に対してフレーム外の情報に意識を向けさせることもできます。
クローズドフレームとオープンフレームの意味
ここからはクローズドフレームとオープンフレームが映像において与える意味についてご紹介します。
映像における構図では、フレーム外の情報を必要とするオープンフレームを用いることでクロップ毎のストーリーの関連性を生み出すことが一般的ではないかと思います。
実際に上記で取り上げたオープンフレームの事例「窓と雨」では、その絵からその後のクロップを想像した場合、そのバリエーションを多岐に想像することができます。
一方でクローズドフレームの事例で取り上げた「部屋内の多数の絵画」では、その後のストーリー(クロップ)は、オープンフレームと比べてバリエーションが絞られるのではないでしょうか。
実際にクローズドフレームは、視聴者に閉塞感など閉鎖的な印象を与えることができる構図です。
(バリエーションが絞られることと閉鎖的な印象を与えることは同じ意味ではありませんが、解釈として似た方向性として捉えています。)
このような意味を持つクローズドフレームとオープンフレームですが、ストーリーによっては双方を活用することで効果的な映像を作り出すことができます。
映像制作の際には、このクローズドフレームとオープンフレームを意識して撮影を行うと、より幅のある映像作品ができるのではないでしょうか。
以上、この記事では映像制作に役立つ情報として、「クローズドフレームとオープンフレーム」について特集しました。
ご紹介した内容が少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※参考書籍
書籍名:Filmmaker’s Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-
著者:グスタボ・メルカード、Gustavo Mercado