カメラのレンズの焦点距離とは|映像制作の基本情報
この記事では映像制作に役立つ情報をご紹介します。
今回は「カメラのレンズの焦点距離」について特集します。
カメラのレンズの焦点距離とは
カメラのレンズの分類方法の一つに焦点距離による分類があります。
この焦点距離とは、レンズの中心点からイメージセンサー(フイルム面)までの距離のことをミリ単位で表したものを意味します。
焦点距離は映像のX軸、Y軸、Z軸の3軸において主に広がる視野のX軸と遠近の見え方のZ軸に影響を及ぼします。
焦点距離の数字(mm)が小さいほど広い範囲を写すことができ、逆に数字が大きいほどより遠くの物を大きく写すことができます。
一般的に35㎜フィルム用のカメラでは、人間の視野に近いとされる「標準レンズ」は焦点距離が50㎜とされます。
この標準レンズよりも焦点距離が短い(数字が小さい)レンズを「広角レンズ」、逆に標準レンズよりも焦点距離が長い(数字が大きい)を「望遠レンズ」と呼びます。
ズームレンズと単焦点レンズ
ここからはご参考となりますが、レンズには焦点距離を変更できる「ズームレンズ」と、焦点距離が固定された「単焦点レンズ」があります。
ズームレンズと単焦点レンズの詳細は別記事でご紹介できればと思いますが、ズームレンズは焦点距離を変更できるため、一本のレンズで広角、標準、望遠に対応することができます(レンズの機種の焦点距離によって異なりますので、ご注意ください)。
一方で単焦点レンズは焦点距離が変えられないため焦点距離を変えるためにレンズを交換する必要がありますが、ズームレンズよりも多くの光を取り込むことができます。
そのためコントラスト、カラー、解像度の画質の点ではズームレンズよりも単焦点レンズの方が優れています。
以上、この記事では映像制作に役立つ情報として、「カメラのレンズの焦点距離」について特集しました。
ご紹介した内容が少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※参考書籍
書籍名:Filmmaker’s Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-
著者:グスタボ・メルカード、Gustavo Mercado