クリニックの集患対策・リスティング広告を徹底解説!

【このような疑問・お悩みはありませんか?】
「クリニックや病院の集患対策にリスティング広告が良いと聞いたけど本当!?」「リスティング広告がWeb広告であることは知っているけど、具体的にどのような広告を意味するの?」
「リスティング広告を始めるには、どうすればよいの!?」
この記事は、そのような疑問・お悩みをお持ちの先生へ向けて書いています。
こんにちは。株式会社医療経営コンサルティングの阿南(あなん)です。
私はクリニック・病院を対象に集患マーケティングを事業領域としてサービスを提供しています。その中で集患を進める上で、リスティング広告は欠かせない広告施策です。
今回は、リスティング広告の概要やメリット・デメリット、リスティング広告の始め方などを特集します。クリニック・病院の集患対策でリスティング広告を活用したいとお考えの先生は、ぜひご参考いただけますと幸いです。
リスティング広告とは
まず初めに、「リスティング広告とは」についてご紹介します。
リスティング広告とは、日常的行動になっているインターネット上の検索行動、その中でも最も私たちにとって身近な検索エンジンであるGoogleとYahoo!のWeb広告「Google広告・Yahoo!広告」の総称を意味します。
このリスティング広告は、主に検索結果に連動して広告を表示する「検索連動型広告」とニュースサイトやブログなどのWebサイトにバナーなどを表示するコンテンツ向け広告の2種類が存在します。
近年、スマートフォンが急速に普及して私たちの生活に欠かせないものとなっています。
スマートフォン比率は2010年には4%程度でしたが、2015年に50%を超え、2022年には94%まで高まっているとの研究結果が出ています。そのスマートフォンの普及により、インターネット上の検索行動は日常的なものになりました。(*1)
スマートフォン比率の推移

そのような消費者行動の変化は、患者の受診行動にも同様の変化を来しています。
日常的となったインターネット上の検索行動は、クリニックや病院の集患行動においても大きな影響力を誇り、インターネット上の検索行動で受診先を決める患者さんも少なくありません。
そのため、近年、リスティング広告はクリニックや病院の集患施策を考える上で重要な施策となっています。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットは、詳細なデータ取得が可能で費用対効果が分かりやすいことがあげられます。
広告が表示された回数、広告がクリックされた回数、クリックされた結果により発生した広告費用、実際に受診のために電話ボタン・予約フォームを押した回数(コンバージョン数)などを数値ベースで把握することができます。
発生した広告費用をコンバージョン数で割り算すれば、大凡の新患1件当たりの獲得コスト(コンバージョン単価)を把握することも可能です。
1人の患者さんが生涯を通して医院に貢献してくれる利益の合計「顧客生涯価値(LTV)」とコンバージョン単価を比較すれば、リスティング広告自体が集患対策において有効なのかどうかを明確に判断することができます。
この点は、費用対効果を計測しにくい新聞や看板といった従来の医療広告の媒体と比較してリスティング広告の大きなメリットと言えます。
またリスティング広告は操作一つで広告の配信・停止が可能です。
夏季や年末年始の臨時休診に合わせて広告配信を停止することもでき、このタイムリー制もリスティング広告のメリットの一つと言えます。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットは、競合が多い場合は広告費用が増加する傾向にあることです。
リスティング広告の広告費用の決定プロセスはオークション制になっています。そのため競合が多く、その競合が広告費用を割いている場合、クリック単価が上昇し、広告費用が増加する傾向にあります。
例えば転職市場を対象とした人材業界はクリック単価が高い業界に分類され、リスティング広告を行う場合は一定の広告費用を確保した上で運用を行なっていく必要があります。
医療業界においては診療科や診療単価、診療圏内によってクリック単価は異なりますが、他業界と比較して特段高いということはありません。そのため、リスティング広告で成果をあげやすい業界と言えます。
(ただし、広告規制が厳しい業界ではありますが…)
その他、リスティング広告のデメリットとしてシステムのアップデートが頻繁に行われるため、常に最新の情報をキャッチアップしていく必要があります。
リスティング広告のやり方・始め方
リスティング広告を始めるには、実際に広告を配信するまでには複数の工程があります。
主に下記7つ工程を踏むことでリスティング広告が始められます。
【リスティング広告のやり方・始め方】
①Google広告・Yahoo!広告のアカウントを開設する。
②Google広告・Yahoo!広告のアカウント構成を考える。
③検索キーワード・広告文・配信地域などを設定する。
④Google広告・Yahoo!広告の広告審査を通過させる。
⑤コンバージョンタグ(成果計測タグ)を設置して効果検証を設定する。
⑥アカウントに広告費を入金もしくは決済設定を行う。
⑦広告配信設定をオンにする
上記の7工程でリスティング広告の配信は開始できますが、受診予約の成果を上げるためには広告配信した後の「運用」が大切です。配信開始しても運用を怠ると、成果には繋がりにくいというのが私見です。
また先ほどもご紹介しましたが、リスティング広告はシステムのアップデートが頻繁に行われるため、常に最新の情報をキャッチアップして運用を改善していく必要があります。この点も重要なポイントです。
まとめ:クリニックの集患対策・リスティング広告
この記事では、リスティング広告の概要やメリット・デメリット、リスティング広告の始め方などを特集しました。
私自身、今まで複数の診療科のリスティング広告を運用してきましたが、その効果は絶大です。クリニックの集患対策を行う上でリスティング広告は「必要不可欠な施策」と言えます。
ただリスティング広告を始めるにあたっては、専門知識が必要で、日々の運用改善には知識のアップデートが重要となります。そのため、専門の運営会社と契約して施策を行うことも一つの手と考えています。
今回、ご紹介した内容が先生の集患対策に少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。